ゲームとか

数年越しに、積んでいた『ヴィーナス&ブレイブス』と言うゲームをクリアした。
いいゲームだった。
涙が自然に溢れて、画面が見えなくなるなんて久しぶりに体験した。

このゲームのストーリーは、不老不死の主人公が、100年後に訪れる世界の破滅を回避するため、預言書に記述された災厄を回避するための戦うという物語。

災厄を回避するために、主人公は騎士団を率いて戦うのだけど、100年という周期は、不老不死の主人公はともかく、普通の人間には長すぎる訳で。その時間の流れは、騎士団の仲間には容赦なく襲いかかる。
ストーリーの途中で、何人もの仲間が出来るのだけど、何年も過ぎれば、自然と騎士団から離れいく。
それが戦いでの死であったり、年による衰えに勝てず、騎士団に迷惑をかけないための脱退だったりするのだけど、それがすべて未来につながっている。
たとえその人居なくなっても、意志や技術が、次の世代につながっていると実感できるシナリオが、すごいよかった。

物語のクライマックス、疫病や退廃的な思想、魔物の襲撃で人類が疲弊し、世界の中心だった都市までも廃墟になり、行く先々の村焼け野原になった絶望的な状況が訪れるのだけど、それでも、多くの人が廃墟の中に力強く人々が立ち上がったシーンで、今まで100年間、死ぬほど苦労して戦ってきた甲斐があったと感じた。

敵の攻め方が『疫病』と『宗教』と言うエグイ事この上ない物だったり、終盤の展開が絶望的で、ちょっと辛かったり、説教臭い話も多かったけれど、いいゲームだった。本当に。