カオスヘッド

PSP版 LCC含めてクリアしました。
両方ともメッセージ読破率が90%後半だけどED全部見たから終わりとする。

久々にADVゲームを全部のルートクリアしました。最近はギャルゲーでも気に入ったキャラのルートだけとか、メインルートだけクリアして終わるという事が多かったけれど、これはTRUEENDに当たるEDが全部ルート(バッドエンド含む)を通らないいけないと言う条件もあって、ともかくひたすら読み進めた。

とくに、1週目は先が気になって思わず1日で読破するくらい没頭してしまった。

主人公のキャラクターがネガティブで妄想癖が強く、かつ、潜在的に規格外の異能は持っているけど最後の最後の最後まで無力でひたすら痛めつけられ翻弄され続ける。そんな奴が主観の生々しい描写のテキストが本編の8割を占めるおかげで、陰鬱さが最後まで付きまとう。
プレイしていて、キモオタをここまで痛めつけてやるなよ……と言う気持ちになる。痛めつける事が敵の目的に至る手段であるので仕方がないのだけれども、ともかく肉体的にも精神的にもトコトンまで追い詰められる。
中盤まで、何が真実であるか先はどうなるのかが本当に気になった。それだけに何処までこの物語がどこに辿り着くかが気になって一気にプレイをしてしまった。

終盤、伏線が収束していき主人公のあんまりにも残酷な生まれた理由と身の上が判明し、その上で立ち上がった(と言うか半ばヤケになった)主人公がすべてを終わらせた後、ボロボロになって灰色の空を見上げ、すべてをかけて助け出した少女に殺される結末は寂しいけれど、胸に来るものがあった。

で、その勢いで全部終わらせてきました。

NOAHの個別ルート入るまで1時間近くひたすらスキップしないといけないのと演出飛ばせないのと真エンド見るために8回以上読んだストーリーを最初からスキップするのは正直面倒だったけれど、それでも面白かった。
もちろん、LCCも含めて。

最後までプレイして思ったけど、やっぱりサイコホラーであると同時にタクを含めたギガロマニアックスたちが自己を確立する(または認識する)物語だったんだなあ、と。
タクとこずぴぃが特に顕著ではあるんだけど、NOAHの個別ルートは七海以外の全員が何かしろ自己へ対しての思い込みや認識ミスを抱えていて、それが解消、もしくは顕在化するストーリーになっている。
LCCではタク自体がNOAHの最後でボロボロになった自己の確立を、世界に生まれてから好きになり、生き甲斐とまで堂々と宣言した星来を認めることで西條拓巳と言う存在をを再び見つめなおす。

正直、あそこまでカッコいい俺の嫁宣言は見たことねえや。流石はタク! そこに痺れるけど憧れねえ!

他の空想科学ADVシリーズでも未来のタクが出てるとか聞いて調べたけど。こいつまったく変わらない上に10年近くたっても星来への愛を貫いてるみたいで、こいつもキモオタレベルはもはや尊敬のレベルに達してる。
やっぱりそこに痺れるけど憧れねえ。
とまあ、最後までしっかり楽しめました。こずぴぃ大好き。

シュタインズゲートもやってみようかなあ。